こんにちは。鍼灸師のだいずです。
今日は鍼灸の歴史について少しふれてみたいと思います。
(所説ありますが)鍼灸は2000年以上も前に古代中国で誕生し、6世紀半ば~7世紀ごろ、飛鳥時代のあたりに仏教とともに日本に渡来したと考えられています。
その後、日本国内において独自の進化を遂げ、15世紀ごろからは漢方医学として広く世の中に根づいていきます。
明治時代の初期までは、漢方薬とともに「主流の医学」として人々に広く活用されていました。
しかし、幕末から明治初期にかけて、徐々に西洋医学に医療の主導権を取られてしまいます。
明治政府も欧米列強諸国に追いつけ追い越せと、西洋医学がメインの医学となり、鍼灸は隅の方に追いやられてしまいました。
そんな経緯をもつ鍼灸治療ですが、決して消滅してしまうことはなく、時代を経て様々な効果が科学的に証明されて、治療法としてまた注目を浴びています。
現在では、日本よりも世界で活躍されている鍼灸師も出てきていますし、欧米諸国でかなり評価を得ているケースもたくさん見聞きするようになりました。
たとえばアメリカでは、戦地で負傷した兵士などへの治療やメンテナンス、日頃のケアなどにも利用されているようです。
また、スポーツ界でもかなり有名になったと思いますね。
あるクラブチームに所属して試合にも帯同し、選手たちのサポートをする鍼灸師も増えてきています。
鍼灸治療が活躍していても、なかなか脚光が当たらないというところはもどかしいのですが、確実に評価されているのは、いち鍼灸師としてとても嬉しいです。
今日もおつきあいいただきありがとうございました。