鍼灸師だいずの豆ちしき

鍼灸にまつわる徒然blog

鍼灸治療と東洋医学の関係

こんにちは。鍼灸師のだいずです。

今回は鍼灸と関わりの深い東洋医学について少しふれてみたいと思います。
最近なにかと注目される東洋医学ですが、みなさんは東洋医学と聞くと、何を思い浮かべますか?
かなりざっくり言うと…中国の伝統医学である「中医学」、日本で独自に発展した中医学をルーツに持つ「漢方」、さらにはインドの伝統医学「アーユルヴェーダ」まで、ひとことで東洋医学と言っても多岐にわたります。

東洋医学イメージ

僕は、その東洋医学の中で「中医学」について勉強しながら鍼灸治療を行っています。

具合が悪くなると様々な病院に行くと思いますが、いわゆる病院は西洋医学の観点から処置をするので、問題の部分に対してピンポイントで薬を使ったり手術を行ったりします。
(最近では、東洋医学的な視点を取り入れたところも増えてきているようですが)

それに対して東洋医学は、身体全体のバランスを診て、問題が起こった原因がどこにあるのかを探りながら判断し、治療法を探っていきます。

鍼灸でも、たとえば腰痛の患者さんがいらして、腰にピンポイントで治療されると思っていたら全然違う部分に施術をされ、腰が楽になってしまった!ということも多々あるので、不思議がられることもしばしばです(笑)

人の身体には治ろうとする力が備わっているので、さまざまな手法を用いてその力を導いていくのですが、時間がかかったり遠回りに感じることもあるかと思います。
ただ、西洋医学ではなかなか治らないものや、行き詰まりを感じた方も、東洋医学で何とか改善に導けた、ということも多々あります。

どちらが良いとはなかなか言えないのですが、時と場合によってどちらかを選ぶ、もしくは併用することも選択肢としてはありだと考えています。
僕も、そういった視点を持って辛い症状に向かい合うことを目指しています。

今日もおつきあいいただきありがとうございました。