災害の備えに関する話題を頻繁に耳にするようになりましたね。
我が家でも備蓄品を確認したり、実際に被災された方のブログを参考にして買い足したりしていますが…
ローリングストックがなかなかうまく活用できず、賞味期限が切れそうになって慌てて食べたりしています。
さて今日は、鍼灸と災害の意外な関係について。
東日本大震災の際にも、鍼灸治療が被災地で大きく貢献したことをご存じでしょうか。
ボランティアとして被災地を回りながら、鍼灸施術で心身のケアを行われた鍼灸師の方が数多くいらっしゃいました。
災害時には、被災された方に限らず、避難所で対応されるスタッフの方や現地での医療スタッフの方、ボランティアの方なども毎日奔走して疲弊されていますので、そういった方々へのケアも同時に行われていたようです。
大規模な災害に遭い、生死にかかわるような経験をしたことでPTSD(心的外傷後ストレス障害)に陥ることがあります。
恐怖などの強い感情とともに当時の状況が何度も思い出され、いわゆるフラッシュバックしてしまうような状態です。
加えて、不眠や不安、食欲不振、急に音に敏感になってしまうなど、日常生活もままならなくなってしまいます。
また、避難所のような慣れない場所で長期に過ごすことで、身体の痛みやコリが発生するケースも少なくありません。
慣れない場所で不安な時間を過ごしていくストレスは想像以上だと思います。
気を張っている時よりも、少し時間が経ってふっと気が緩んだ時に、ガクンと体調を崩してしまうことの方が多いものです。
物資や薬が不足している状況の中でも、はり1本、お灸1つで心身をケアすることができる鍼灸は、大いに役に立てるのではないかと思います。
僕も、避難袋の中には災害時に役立つような鍼灸の施術セットを必ず入れてあります。
このセットを使う日がこないことを願いつつ、いざという時には誰かの役に立てるよういつも備えておきたいと思います。
今日もおつきあいいただきありがとうございました。